人類の目的とは?

内なる目的と外部的な目的

 

人がただ今日を生き延びれればいいというレベルから脱すると、人生の意義や目的が大きな問題になる。

日々の暮らしに追われて人生の意義など考えていられないと感じている人も多い。

また、人生なんていつのまにか過ぎ去る、あるいは過ぎ去ってしまったと思っている人もいる。

仕事が大変で、家族を養うのに忙しすぎて、あるいは経済問題や日々の問題に制約されて動きがとれないと感じている人もいるだろう。ある者は強いストレスに、ある者はどうしようもない退屈に押しつぶされているかもしれない。

目の回るような多忙さのなかで自分を見失っている者も、停滞のなかで自分を見失っている者もいる。

多くの人々が、金持ちになったら自由に伸び伸びと翼を広げられると憧れる。

すでに豊かさが与えてくれる相対的な自由を享受し、それだけでは意義ある人生にはならないと気づいた人たちもいるだろう。

 

人生の真の目的を発見すること、これに代わるものはない。

しかし人生の真のあるいは第1義的な目的は、外の世界には見つからない。

それはあなたが何をするかではなくて、あなたが何者であるかに、つまりあなたの意識状態に関わっている。

 

そこで、いちばん大切なのは次のことに気づくことだ。

あなたの人生には内なる目的と外部的な目的とがある。

内なる目的は、あなたがどんな存在であるかに関わる。こちらが第一義的な目的。

外部的な目的は、あなたの行動に関わる。こちらは二義的な目的。

 

あなたの内なる目的はまことにシンプルだ。

目覚めること。

あなたはこの目的を地上全ての人と分かち合っている。

これは人類の目的だからだ。

あなたの内なる目的は時として全体の、宇宙の、現出しつつある知性の目的の一環で、それと不可分だ。

 

外部的目的は時と共に変わり得る。人によっても大きく違う。

内なる目的を見いだしてそれと調和した生き方をすること、それが外部的な目的達成の土台だ。

真の成功の基盤である。

 

この調和がなくても、努力や苦闘、断固たる決意、この上ない勤勉、あるいは狡猾さによってある主の目標を達成することは出来るだろう。

だがそこに喜びはないし、結局は何らかの形の苦しみにつながる。

 

 

 

[引用文献]

エックハルト・トール「ニュー・アース」サンマーク出版